こんにちは。はいしーです。
プロフィール
はいしー。2000年生まれ。きょうだいが難病(発達障害・聴覚障害など)。
親との関係に悩み、アダルトチルドレンの面もあり。
大学生から実家を出て一人暮らし。
たくさん悩んできた自分を受け入れて、
人生を楽しむ方法を模索中!
今回は、きょうだい児・ヤングケアラーとして育ってきたはいしーが、
こどもたちの居場所とはどんな場所か、どうやって作るのか、本2冊を参考にご紹介します!
居場所の2つの種類
まず居場所には2つの種類があります。
1つ目は、心の安心・安全が確保できる場所。
2つ目は、何かしらの役割を果たせる場所です。
心の安心・安全は、以下のように説明されています。
「私はここにいても良い」と思える関係性が築けた場所や
その関係性が成り立っているコミュニティ(コミュニティ作りの最初の1冊「居場所作りバイブル」
: 自然と人が集まるコミュニティ作りの実践書
Japan居場所作りプロジェクトバイブル作成委員会.2023年)
自分の存在を認めてくれる人、
自分を無条件で受け入れてくれる場所、というのは
子どもたちにとってとても重要です。
そのような人がひとりでもいれば、
それだけで救われた気持ちになり、生きる力になることもあります。
2つ目は、以下のように説明されています。
受け身の状態ではなく、
「誰かのために役に立ちたい」「喜んでもらいたい」と、
能動的に関わろうとすることで、「居場所」となっていくのです。
(コミュニティ作りの最初の1冊「居場所作りバイブル」
: 自然と人が集まるコミュニティ作りの実践書
Japan居場所作りプロジェクトバイブル作成委員会.2023年)
これは、1つ目の安心・安全が確保されていないと難しいそうです。
安心感があってはじめて、「自分にできることはないか」という視点をもつことができます。
そうして誰かのために貢献する経験を積んでいくことで、
子どもたち自身の成長につなげていくことができます。
準備① 仲間を集める
コミュニティを作ろう! と思った時に初めにやることは、
「こんな人のための、こんな居場所を作りたい!」と誰かに話すことから始まります。(コミュニティ作りの最初の1冊「居場所作りバイブル」
: 自然と人が集まるコミュニティ作りの実践書
Japan居場所作りプロジェクトバイブル作成委員会.2023年)
まず初めに、作りたいコミュニティについて言語化することがとても大事だそうです。
私も「言語化」というのは、とても重要なことだと感じています。
どんなことでも、何かを実現したいと思ったときに共通することかもしれません。
さらに、言語化することで他の人に自分の思いを伝え
仲間を集めることができます。
「作りたいコミュニティ像」を自分以外の誰かに共有して、
仲間を集めることが準備の最初の第一歩です。
準備② 相談できる場所、人をもつ
準備の2つ目は、主催者自身がぶれないために、
悩んだ時に相談できる人や場所を持っておくことです。
子どもたちと接するうえで、うまくいかないことはたくさんあると思います。
子どもたちが気を許してくれるほど、こちらの思い通りにならないことも増えていくかもしれません。
子どもたちは、大人の態度にとても敏感です。
思い通りにならないことに大人がいらいらしていたり、
少しでも嫌に思っているような仕草をすると、すぐに伝わってしまいます。
そのような状況を防ぐためにも、
大人自身が相談できる場所、人をもつことが重要です。
また自分自身の考え方の癖を知り、
事実を客観的にとらえることもできます。
一番良いのは、学校で勤務しているスクールカウンセラーに相談することだそうです。
準備③ 心理学を学ぶ
心理学を学ばずして、子どもの居場所づくりを行うことは至難の業、
というふうに「子どもたちのための小さな居場所のつくり方」の著者は書いています。
心理学は、心の基本。ということで、
子どもと関わるときだけでなく、大人同士の人間関係においてもとても重要になります。
心理学はいろいろな分野があり、難しいもののようですが、
「心理学やカウンセリングは、学べば学ぶほど気づきがあり、深まっていくもの」と
「居場所作りバイブル」では述べてられています。
居場所作りバイブルの中では、
著者が行っていた「プチ心理学講座」の内容として、次のようなものがあげられています。
- 認知行動療法
- 交流分析
- 家族心理学
- アサーション
- ソーシャルスキル
- 発達障害
- 愛着障害
まずはこれらを参考に学んでいくのが良いかもしれません。
子どもたちとの接し方
いざ居場所を作り始めたとき、
一番迷うのが、子どもたちとの接し方だと思います。
うれしい時にはうれしい顔、悲しい時には悲しい顔、困っているときには困っている顔。
そんな表情が作れない子どもがたくさんいます。
子どもの行動をよく見てあげて、子どもの心を丁寧に読み取っていってあげましょう。
子どもたちのための小さな居場所のつくり方. 川島多美子(著) .2021年
子どもたちの行動をよく観察し、
その時々の、その子の行動が、どんな意味をもっているのか、
ゆっくりと時間をかけて大人が学んでいく必要があると思います。
言葉理解が不十分な子どもの場合、
情報のほとんどが感情的で、抽象的で、断片的なことが多いものです。
(中略)「叩かれたの?」「おもちゃでも取られた?」など、
具体的行動を例に挙げて聞いてみましょう。学童支援員のススメ.Moonchild (著).2021
中学生や高校生、大人であっても、
自分のことをうまく表現できない子どもたちもいると思います。
家庭や学校に居場所がなく、自分の意見や気持ちを表現する機会を持てなかったこともあります。
その人に起こった出来事、その人の背景、その人が感じた気持ち、
それらを完全に理解することはできませんが、
それらを想像しつづけることがとても重要だと思います
居場所づくりをする時に、最も大切にしたいのは、
子どもにとって斜めの関係でいてあげることです。
斜めの関係の人は、「ま~いいか~」のように、
のんびりゆったり構えてあげることができます。
子どもたちのための小さな居場所のつくり方. 川島多美子(著) .2021年
斜めの関係。私はこの言葉にとても納得しました。
少し無責任な立場で、子どもと一緒にのんびり過ごすことが、
子どもたちの安心感につながるのだと思います。
参考図書
今回参考にした図書は以下の2冊です。
①コミュニティ作りの最初の1冊「居場所作りバイブル」
: 自然と人が集まるコミュニティ作りの実践書
(Japan居場所作りプロジェクトバイブル作成委員会.2023年)
本記事でもご紹介したように、
居場所とは?という項目から、
仲間を集め、コミュニティを発展させる方法も紹介されています。
②子どもたちのための小さな居場所のつくり方
( 川島多美子(著) .2021年)
まずは自宅から、すぐに居場所作りを始められるノウハウ本です。
居場所作りのルールや、勉強・ゲームとの付き合い方、
さらに子どもたちとの接し方まで書かれています。
③学童支援員のススメ: 託児所でも学校の延長でもない学童クラブ!
子どもが安心して過ごせる居場所づくりの為に
(Moonchild (著).2021)
現役放課後児童支援員の著者が書いた本。
特に、第2章の『子どもの安全・安心確保』のための優先順位 がオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、こどもたちの居場所と、その作り方についてご紹介しました。
この記事が少しでも読んでくださった方の役に立てばとても嬉しいです。
この記事を読んでくださった方のことを応援しています。
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