こんにちは。はいしーです。
プロフィール
はいしー。2000年生まれの24才。きょうだいが難病(発達障害・聴覚障害など)。
親との関係に悩み、アダルトチルドレンの面もあり。
大学生から実家を出て一人暮らし。
たくさん悩んできた自分を受け入れて、
人生を楽しむ方法を模索中!
今回は、気づいたら親のイネイブラーになっていた私が、
イネイブラーから脱するために行ったことを紹介していきます。
イネイブラーとは?
イネイブラーという単語を初めてきいた、という人も多いと思います。
イネイブラー = 依存を可能(able)にさせる人
イネイブラーという言葉は、英語の「enable」という単語から来ています。
よくこの単語が使われるのが、アルコール依存症です。
アルコール依存症の夫に対して、妻がお酒を用意してしまう。
会社に休みの連絡を入れたり、お金を用意したりして、お酒を飲める環境を整えてしまう。
アルコール依存症の夫婦の例をきくと
関係ない話のように思う人もいるかもしれませんが、
私は、これはアダルトチルドレンやきょうだい児など
機能不全家族の中で育った方がよく陥りやすい状況ではないかと思っています。
イネイブラーは、
「自分が頑張れば、自分さえ我慢すれば、家族はうまくいく」
という思いを抱いていることもあります。
また、「何とかしてあげたい」という思いを強く持ち、
相手を助けることに生きがいや自分の存在意義を感じることがあります。
特に、親の愛や家庭の安定を求めて頑張りすぎてしまったり、
家族の機嫌を一生懸命とろうとしてきた人に、こういった状況が起こりやすいのではと思います。
少しでも思い当たる節があれば、大きな一歩です。
まずは、そういった自分が置かれてきた状況に気づくことがとても重要です。
気づくことができれば、イネイブラーになるのを防ぐための対策をとることもできます。
では次に、そういった状況を防ぐためにどうすればよいのか。
次項から紹介していきます。
愚痴をきかない、言わせない
私は母や父の愚痴や相談ごとを一生懸命きいて共感していたのですが、これが逆効果でした。
一生懸命話をきくほど、愚痴をきく機会が増えていきました。
そもそも、子どもは親の愚痴や相談をきく必要はありません。
子どもは守られるべき存在ですし、
話をきくだけでなく、自由に自分のことを話せる権利があります。
なので、愚痴や相談をききたくないときは逃げて良いんです。
自分の話に変えたり、ききたくないと直接言ってもいいんです。
それが難しいときは、その場から離れてみましょう。
家族のために努力するのをやめる
家族のために時間を割いたり、仲をとりもったりする必要はありません。
まずは、自分の心と体を一番に守りましょう。
そして、努力するなら自分のためにする。
今までの家族に向けた努力、自分に向けましょう。
きっと一生懸命がんばってきたはずです。
その努力が自分のためにできれば、ものすごく強い武器になります。
一人の時間を大切にする
これもとても重要です。
家族とばかり過ごしていると、
自分が何を考えているのか、何を感じているのか分からなくなることもあると思います。
苦しくても、辛くても、
自分の居場所がそこにしかないと思うこともあるかもしれない。
でも、苦しくて辛いのが自分の居場所だなんて、そんなことはありません。
一人の時間をむりやりにでも作ってみてください。
誰にもじゃまされない一人の時間があって初めて、自分が見えてくる。
自分が何が好きで、何をしているときにわくわくするのか。
その気持ちがあれば、少しずつ、少しずつ、苦しい場所から抜け出せます。
小さなことでも自己決定する
一人の時間をゆっくり過ごして、少しでも余裕が出てきたら、
次は「自分で決める」ということの達成感と嬉しさを知ってほしいです。
選択して、決定することはとてもエネルギーのいることです.
他の人の意思がその決定に関わってくるならなおさら。
私は、実家にいたころは
考えること、選択することがしんどくて、
「どっちでもいい」「何でもいい」と言う言葉を言い慣れてしまっていました。
母に夕飯は何がいいかきかれても、
「何でもいい」というのがお決まりでした。
作るのが大変なものを口に出して、母に嫌な顔をされるのが怖かった。
何が作るのが大変か、母が今どれくらい余裕があるのか。
考えようとしても、考えることがありすぎて、怖くて、考えられなかった。
それがしんどくて、ついには考えることもやめてしまいました。
夕飯一つ、自分の好きなものを選べなかったのです。
でも、大学生になって一人暮らしができるようになって、
自分の食べたいものを食べられる幸せを知りました。
自分が何が食べたいか、何なら作れるか一生懸命考えて、
自分が本当に食べたいものを選ぶ。決める。
自分で選べたこと、決められたことだけでもものすごい達成感でした。
そして、とても嬉しかった。
だから、みなさんにもぜひその幸せを味わってほしいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
親のイネイブラーから脱するために行ったことをご紹介しました。
私は、まずは、この記事を読んでくださったことをとても嬉しく思います。
上述しましたが、自分がイネイブラーになっている、と気づくことが大きな一歩です。
あせらず、ご自分にあった方法で自分の生き方を見つけていってもらえれば、とても嬉しいです。
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