プロフィール
はいしー。2000年生まれ。きょうだいが難病(発達障害・聴覚障害など)。
親との関係に悩み、アダルトチルドレンの面もあり。
大学生から実家を出て一人暮らし。
たくさん悩んできた自分を受け入れて、
人生を楽しむ方法を模索中!
今回は、幼い頃から両親との関係に苦しんできたはいしーが、
「子どもたちのための小さな居場所のつくり方」という本を引用し、
子どもたちへの声かけや、あらかじめ行動を予告することの大切さをご紹介します!
引用 川島多美子.子どもたちのための小さな居場所のつくり方.https://www.amazon.co.jp/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E5%B1%85%E5%A0%B4%E6%89%80%E3%81%AE%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8A%E6%96%B9-%E5%B7%9D%E5%B3%B6%E5%A4%9A%E7%BE%8E%E5%AD%90-ebook/dp/B09FL3RTYN
現代は家族の会話が少なくなってきている?
スマホ時代になり、人と人との会話が本当に少なくなりました。
家族でも必要なこと以外は話さず、同じ部屋にいてもみんなが別々の器機(スマホ、パソコン、ゲーム機など)を見て過ごすようになってきています。
それは、同じ部屋にいても心はここにあらずの状態です。川島多美子.子どもたちのための小さな居場所のつくり方
私の家庭でも、上記のように会話が少なかったように思います。
父と母はほとんど会話がなく、親子の間でも会話が少ない方だったと思います。
特に父は、普段過ごしている部屋や食卓も別でした。
父は忙しい人だったので、私やきょうだいから話しかけることはなく、
父から話しかけてこない限り、話す時間はほとんどありませんでした。
小さい頃はそれが当たり前でしたが、
大きくなってから他の家庭との違いを知り
やはり寂しい気持ちを持っていたのだと、気づくことができました。
声をかけることで子どもたちにちゃんと見ているよ、と伝える
同じ部屋で一緒に活動しているときも、別の部屋にいる時も、自分が動く時には「よっこらしょ」とか「トイレに行こうかな」とか声を出して、子どもたちにわかるようにしましょう。
(中略)
子どもたちには、人との関りが不可欠です。衣食住の世話をすればいいというものではなく、そこに言葉や表情、態度によるお互いのかかわりが必要なのです。
大人が黙って動くことは、子どもにとっては次に何が起きるかわからず怖いものです。
「さて、台所に行ってこようかな」「ちょっとトイレに行ってくるね」など、動く時に声をかけることは、「あなたがそこにいるから声をかけるのよ」という意味があり、「その子(我が子)がそこにいる(存在している)ことを理解していますよ。認めていますよ」というメッセージになります。
前にも述べたように、私の家ではほとんど会話がありませんでした。
家の中では常に緊張感や不安感があったように思います。
特に父とは過ごす時間が少なかったので、
私やきょうだいは、父が部屋に入ってきたとき
その行動の一つ一つに怯えていたように思います。
私は母に対してもその表情や態度を観察し、
母の気持ちを推察して、機嫌をとるような行動をしていたように思います。
このような子ども時代を過ごしたせいか、
私は大人になっても周りの人の行動や表情にとても敏感で
びくびくと怯えるように行動していることがありました。
ですが大人になってからいろいろな人と過ごすようになって、
予定を丁寧に立ててくれる人、何時に着くかや、内容はどんなものかを説明してくれる人と
過ごすことの気楽さに気づきました。
やはりあらかじめ行動を予告することは相手に対する気遣いなのだと思います。
その気遣いが、あなたのことをちゃんと見ているよ、というメッセージになるのだと思います。
まずは安心できる関係を
子どもと関わるとき、私はいつもの4倍も5倍も良くしゃべるようにしています。
一人でいる子を見れば話しかけますし、困っている子がいればすぐに助けます。
「それでは子どもの自主性が養わらない」という大人もいますが、子どもは安心できる関係ができて初めて自分の思っていることを相手に伝えられるようになるのです。
こちらからどんどん話しかけていき、「困っていたら言っておいでね」と何度も何度も言ううちに、子どもたちは安心して自分の思いを話してきてくれるようになります。
私はこれまでの人生で人に頼るということがなかなかできませんでした。
今でも、人を信じるということがうまくできません。
自分ができないことは周りの人が簡単にできることで、
自分がそれらを怖がったり、不安に感じていたりすることを知られてしまうと
周りの人は離れていくのではないかと考えてしまうのです。
成人を過ぎた今でもそのようなことを感じるのですから、
子どもたちが抱えている不安や不信感、恐怖感はなおさらでしょう。
たとえそうは見えなくても、
普段は楽しそうに冗談を言っている子でも、それは変わらないと思います。
子どもたちはそのときの感情どおりの表現ができるわけではありません。
笑っているけど泣いている。嬉しくて悲しい。楽しくて寂しい。助けてほしいけど信じられない。
大人でもそういうことはたくさんあると思います。
だからこそ、毎日少しずつでも声をかけることが大切です。
「おはよう」「またね」
それだけでも、見ていてもらえると感じられます。
誰か一人でも見ていてくれる人がいるだけで救われる命があります。
まとめ
子どもたちへの声かけ、行動を予告することの大切さをご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
この記事が少しでも読んでくださった方の役に立てばとても嬉しいです。
この記事を読んでくださった方のことを応援しています。
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