こんにちは。はいしーです。
プロフィール
はいしー。2000年生まれ。きょうだいが難病(発達障害・聴覚障害など)。
親との関係に悩み、アダルトチルドレンの面もあり。
大学生から実家を出て一人暮らし。
たくさん悩んできた自分を受け入れて、
人生を楽しむ方法を模索中!
今回は、自らもきょうだい児/アダルトチルドレンとして育ってきたはいしーが、
米澤良史さん著、「愛着障害は何歳からでも必ず修復できる」を参考に、
愛着形成に大切な3つについてご紹介します!
安全基地
1つ目は、安全基地です。
安心基地については、以下のように説明されています。
「恐怖、不安、怒り、悲しみのようなネガティブな感情、
すなわち嫌な気持ちになったとき、誰かが大丈夫だと守ってくれる」という働き
つまりは、恐怖や不安を感じたときに守ってくれる存在のことですね。
この安全基地は、以下の2つの面で確認できます。
誰かが守ってくれると気づくこと=認知
守ってくれるところに逃げる =行動
安心基地
2つ目は、安心基地です。
安心基地については、以下のように説明されています。
「安心基地」とは、ポジティブな感情を生じさせてくれる感情の基地です。
「特定の人」と一緒にいると、「落ち着くなあ」「ほっとするなあ」
「なんだかじわっと楽しくなってきた」というように、
良い気持ちを感じさせてくれる存在、機能なのです。
だから、「会いたい」「いつも一緒にいたい」という気持ちも生じます。
つまりは、落ち着く、ほっとする気持ちを感じさせる存在のことですね。
「安全」と「安心」の違いについては区別が難しいですが、
グーグル日本語辞書には次のように掲載されています。
安全:危なくないこと。物事が損傷・損害・危害を受けない、または受ける心配のないこと。
安心:気にかかる事がなく、またはなくなって、心が安らかなこと。
物事が安全・完全で、人に不安を感じさせないこと。
この説明からは、
「安全」が確保されてから、初めて「安心」が得られる、
というような印象を受けます。
安心基地においては、
特定の誰かと「つながる」ことでポジティブな感情を感じられる、ということが重要であるようです。
探索基地
3つ目は、探索基地です。
探索基地については、以下のように説明されています。
安全基地から離れて、
いろいろな場所を探索したり、新しい出会いを経験したり、
必要な知識や情報などを手に入れることが「探索行動」です。
(中略)
私はこの探索機能を重要なものとして位置づけ、
「探索基地」として独立した機能を持たせています。
具体的には、探索基地は以下のの2つの指標から成り立ちます。
1つ目:安全・安心基地から離れる(母子分離不安と参照視)
2つ目:安全・安心基地に戻ってくる(帰還)
1つ目「安全・安心基地から離れる」については、
ポイントとして「母子分離不安」と「参照視」の2つが挙げられています。
母子分離不安については、聞き覚えのある方も多いと思うのですが、
子どもが愛着対象としている養育者から離れることで不安になり、離れたがたくなる現象のことです。
この現象が起きたとき、養育者と子どもを無理に引き離すのではなく、
養育者と子ども、そして子どもの預かり先との間で
「子どもを送り届け・受け取るという作業」を丁寧に行うことが重要だそうです。
それは例えば保育園での受け渡しのほか、
転校や福祉施設の移動、里親委託などの場面でも
上記のように共通の儀式のように行い、丁寧な支援を行う必要があります。
次に参照視とは、
子どもが行動を起こす前、99%は行くと決めているときに
最後の1%で愛着対象にいいよね、と確認をとる行動のことです。
このとき養育者は、「行っていいよ、大丈夫。」と最後の後押しをするだけでよいのです。
これが自立のきっかけになっていきます。
ここまでが探索基地の形成を確認するための指標の1つ目です。
次に指標の2つ目、「安全・安心基地に戻ってくる(帰還)」についてです。
子どもは養育者のもとを離れ 自立行動をとった後、
養育者の元に戻って、その行動がどんなものであったか、どのようなことが起こったか、
といった報告をすることで、その経験を共有します。
そして養育者がそのときの話を丁寧にきくことがとても重要です。
例えば、楽しい経験であった場合、
その楽しさを共感してもらうことで、子どもはポジティブな感情を追体験できる。
そのときに共感してもらえる環境がない場合、
子どもはより楽しく、刺激の強いものを探し続け、帰還することはできません。
その状態がゲームなどの依存症につながりやすいとも言われています。
つまりは、探索基地の形成においては、
何かに挑戦するとき、「行っていいよ、大丈夫」と後押しをしてくれる存在がいること、
そしてその後の自立行動を共有し、共感してもらえる存在がいること
2つが重要だということですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、愛着形成に大切な存在3つについてご紹介しました。
この記事が少しでも読んでくださった方の役に立てばとても嬉しいです。
この記事を読んでくださった方のことを応援しています。
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