きょうだい児こそ、障害理解が大切な理由~あなたは悪くない~

こんにちは。はいしーです。

プロフィール

はいしー。2000年生まれの24才。きょうだいが難病(発達障害・聴覚障害など)。
親との関係に悩み、アダルトチルドレンの面もあり。
大学生から実家を出て一人暮らし。

たくさん悩んできた自分を受け入れて、
人生を楽しむ方法を模索中!

今回は、きょうだい児であり、アダルトチルドレンでもあるはいしーが、
きょうだい児にとって障害理解が大切な理由をご紹介していきます!

自分の大変さを人に伝えるために、どんな障害か説明する言葉が必要だから

私はきょうだいの発達障害について、大人になるまで知らされませんでした。
きょうだいに優しくできない自分が嫌で、自分のことが大嫌いでした。

「なにかおかしい」という違和感はずっと持っていましたが、確信が得られず、
「なにかおかしい」「なにか違う」を説明する言葉もありませんでした。

それを周りの友達や学校の先生、周りの大人に説明して、相談できていたら
もう少し楽になれたかもしれません。

今、きょうだいの周りにいる家族は、きょうだいの障害についてきちんと説明してあげてほしい。
子どもだからといって、説明を省かないでほしい。
全部を理解できなくても、少しずつ話してあげてほしい。

障害や病気の名前だけでもいいんです。
名前さえ知っていれば、周りの人に伝えられます。
自分で調べることもできます。

大人になったきょうだいも、ぜひその名前で検索してみてほしい。
障害や病気のことを知りなさいとは言いません。
でも、障害や病気ごとのきょうだい会があります。
自分と似た境遇の人が見つかれば、楽になれるかもしれません。
自分を大切にするために、すこしでも探してみてほしい。
自分を大切にするための手段は諦めないで。

どんな障害か分かったほうが、想像できることが増えるから

きょうだいに障害があることが少しずつ分かるようになったら、
どんなことが難しいのか、どんなふうにしたら難しくなくなるのか、
それらを知ることが重要です。

私は小さい頃、こんなふうに思っていました。
きょうだいは、どうして同じものばかり食べて怒られないんだろう。
学校の宿題、後回しにして怒られて、かんしゃくを起こして、ママとどなりあって。
かんしゃくを起こした後は私が思いっきり蹴られたり。ママが出て行っちゃったり。
どうしてこんな風に巻き込まれるんだろう。悲しい。寂しい。
どうしてそんなに風邪を引くんだろう。学校を休んで、ママと一緒にいられていいな。
学校の送り迎えも、きょうだいばかりいいな。ずるい。
きっと、私よりきょうだいの方がかわいがられてるんじゃないかな。きょうだいの方が大切なんだ。

でも、きょうだいや母のことは大好きだったので、
大好きな人をこんなふうに思ってしまう自分のことが大嫌いでした。
相反する気持ちを抱えながら生きるのはとても苦しかったです。

友達に相談しても、「うちもあるよ~嫌だよね」という感じで返されることが多く、
どの家庭にもあることなのに、こんな気持ちを持っているのは自分だけなのか、
と思ってますます苦しくなりました。

確かに、上に挙げたことはどの家庭でもありえそうなことで、
それが普通と違うかどうか分かりにくいですよね。
また家庭内のことは、他の家庭と比べがたく、何が「普通」かもよく分からないと思います。

もし、このときにきょうだいがなぜこんな行動を起こしてしまうのか知っていたら。
私は悪くないんだよ、と言ってくれる人がいたら。
切にそう思います。

だから、きょうだいの周りにいる家族は、
どんなことが難しいのか、どんなふうにしたら難しくなくなるのか、
それを少しずつ教えてあげてほしいと思います。

そして、それと合わせて
「あなたは何も悪くないんだよ」「あなたのことが大切だよ」
伝えてあげてほしいのです。

子どもの世界は自分中心に回っていて、大人から見たらなんのつながりもないことでも、
自分のせいで悪いことが起こってしまった、自分が悪いんだ、と考えやすいのです。
きょうだいの辛さを少しでも気づいてあげてほしい。
そして、さびしい、悲しい、辛い、って言ってもいいんだよ、と伝えてあげてください。


そして、大人になったきょうだいも、言っていいんです。
それらを口にするのは一番辛いことかもしれないけど、諦めないでほしい。
すぐにたどり着けなくても、いつかきっと助けてくれる人が現れる。
声をあげてください。

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